グローバル・ミューチュアル・マーケットシェア 10

国際協同組合保険連合(ICMIF)は本日、発行10周年の記念特別版である「グローバル・ミューチュアル・マーケットシェア 10」を発表しました。それによると、世界金融危機発生以降の10年間に、協同組合/相互扶助の保険市場は世界保険市場全体を上回る成長率を達成しました。

2007年から2017年にかけての10年間の保険料収入の伸びは30%で、世界保険市場の17%を上回りました。その結果、世界保険市場で協同組合/相互扶助の保険組織が占める割合は2007年の24.0%から26.7%に拡大しました。

また、協同組合/相互扶助の保険組織の組合員/利用者数は、2017年時点で9億2,200万人となり、2012年の水準から13%増加しました。職員/従業員数は116万人で、2007年の水準から24%増加しました。これらデータは、この10年間に協同組合/相互扶助の保険組織の社会経済的重要性が一段と増したことを示しています。

ベルギーの協同組合保険であるP&V保険の最高経営責任者でICMIF会長を務めるヒルデ・フェルナイレン氏はレポートの序文で、金融危機をきっかけとした協同組合/相互扶助の保険組織の躍進を次のように述べています。「消費者の不信感増大、消費の後退、大幅な金利引下げがもたらした不安定な環境の中で、協同組合/相互扶助の保険組織は業績を伸ばし、保険業界全体を上回る成長率を達成して、世界保険市場に占めるシェアを拡大しました。その理由についてICMIFが同期間に実施した定性的調査は、消費者が、協同組合や相互扶助組織と結び付けて考えられることが多い信頼性、安心:安全、優れたサービスといった点を重視するようになったためではないかと指摘しています。」

「グローバル・ミューチュアル・マーケットシェア」は、ICMIFが世界の協同組合/相互扶助の保険組織の規模と財務実績をまとめた年次レポートです。発行10周年を迎えた最新版には、世界77カ国、5,100以上の調査対象団体/組織の保険料収入、資産、資産運用状況、組合員/利用者数、職員/従業員数に関するデータを収集し分析した結果が収録されています。

フェルナイレン会長は序文の中で、協同組合/相互扶助の保険組織に関する広範囲なデータを収集し分析する意義にも触れています。「ICMIFは、包摂的な保険市場の欠如が経済発展や貧困軽減、災害時の復旧の足かせとなっている新興市場で、協同組合/相互扶助組織による保険への加入を拡大する取り組みを進めています。先進市場では、会員団体と協力しながら、協同組合/相互扶助の保険組織に関する理解度向上や、他の企業形態と同等の条件での活動を可能にする環境整備に取り組んでいます。『グローバル・ミューチュアル・マーケットシェア』は、立法者、規制当局や政策立案者との対話において、協同組合/相互扶助の保険組織の立場を説明し、その社会経済的重要性を立証するために欠かせない重要な資料です。」

ICMIF事務局長のショーン・ターバック氏は、次のようにコメントしています。「金融危機の発生から10年経った今、協同組合/相互扶助の保険組織が、保険業界全体を上回るペースで成長し続けていることに大きく勇気付けられます。市場占有率の拡大は素晴らしいことですが、組合員/利用者数や職員/従業員数の増加も同じように明るいニュースです。地域レベルでも協同組合/相互扶助の保険組織は、ヨーロッパ、北米、中南米、アフリカの各地域でこの10年において地域保険市場を上回る成長率を達成しました。

「世界の協同組合/相互扶助の保険組織の2017年の保険料収入は1兆3,000億米ドルで、10年間で2番目に高い額となりました。保険料収入は10年間のうち1年をのぞき、増加傾向を維持しました。」

「ミューチュアル・マーケットシェア」レポートは、ICMIFが協同組合/相互扶助の保険組織の規模と動向を調査分析した結果を報告するもので、最新版は、世界77カ国およそ5,000に上る協同組合/相互扶助の保険組織の2017年財務データをもとに、保険料収入と資産の規模、資産運用の状況などを明らかにしています。