戦略インサイト

この10年間の経済情勢の変化や社会的変化を背景に、保険に関する消費者行動に以前とは大きく異なるパターンが生まれました。とくに世界的金融危機以降、家計収入が実質的に減少し多くの市場で消費が低迷しているなかで、消費者の価格敏感性が今まで以上に高まり、低価格で高いサービス水準を求めるようになりました。

本レポートでは、社会経済的環境の変化や、情報技術の進歩と規制強化がもたらす市場の変化、さらに消費者期待の高度化などを取り上げて検討し、それが保険業界全体、とりわけ協同組合/相互扶助の保険組織に与える影響を分析します。また、ICMIF会員団体が消費者のニーズや期待を理解するために採用している方法について、消費者調査を中心に紹介します。

以上の考察をふまえたうえで、協同組合/相互扶助の保険組織ならではの強みを活かして、消費者行動の変化に対応し、他社との差別化を図り、...

協同組合/相互扶助の保険組織の事業目的とは、環境を守り、地域に安定をもたらし、事業の発展を助け、個人契約者とその愛する家族を守りながら、より良い世界を築くためにリスクを管理することです。一方、日々の業務の中で保険事業の成長に寄与し、組合の理念を支持する人々、つまり職員を大切にするという義務も有しています。忠誠心と効率性を持ち、仕事に熱心に取り組む職員なくして、事業の発展と繁栄は望めません。

このレポートでは、法令や規制要件に基づくものにとどまらず、職員の健康と幸福の充実を目的としたさまざまな制度や活動に取り組むべき論理的根拠を探ります。また、優秀な人材が働きたいと思う職場づくりを目指すうえで考慮するべき社会経済的課題とは何かについて、協同組合や相互扶助の原則に基づいた取り組みを行い株式会社との差別化を図っている実例を示しながら考察します。

レポートは、...

このICMIF 戦略インサイトレポートは 、組合員との結び付き強化の本質や経済的・戦略的根拠を考察し、結び付き強化活動実施に関する課題について検討することを目的としています。レポートで は、組合員との結び付きを高める戦略の構築において検討するべき問題を示唆するとともに、ICMIF会員団体の取り組みをケーススタディーとして紹介して います。さらに、活動の効果を評価するための実践的フレームワークも示しました。

InSights

保険に関連する消費者行動に見られる最近の傾向として、ネット利用の急増を挙げることができます。保険を吟味する場合だけに限られず、保険 契約の加入手続きや加入後のサービス利用もネット上で行う消費者が増えています。インターネットは、保険種目を問わず保険業界に重要な事業チャンスを多く 提供していますが、その大部分は、いまだ十分に活用されているとはいえません。

ICMIFインサイトレポートのご紹介 「オンラインビジネスとネット戦略の傾向」

保険に関連する消費者行動に見られる最近の傾向として、ネット利用の急増を挙げることができます。保険を吟味する場合だけに限られず、保険契約の加 入手続きや加入後のサービス利用もネット上で行う消費者が増えています。インターネットは、保険種目を問わず保険業界に重要な事業チャンスを多く提供して いますが...

カーナビは世界中で使われ、ドライバーの目的地までの道のりを示す助けとなっています。カーナビに使われているGPS技術を用いた自動車保険の販売促進が 進められており、新たな方向を示しています。今月の小レポート「ICMIFインサイト」では、自動車保険の競争力を高めるために、いろいろな戦略的目的を 合わせた形で活用されるスマートボックス技術(テレマティクス)の最新状況について考察しました。

大きな経済的制約、激しい市場競争、消費者の低い認知度‐このような問題に直面するとき、協同組合/相互扶助の保険組織は、どのようにすれば、組織の基盤となっている協同組合や相互扶助の価値を伝え、株式会社との違いを打ち出すことができるだろうか。

ICMIFでは、この課題に対する会員の取り組みを明らかにするために、会員のホームページを閲覧して、その内容を調査した。以下に調査結果をまと めて報告する。調査からは、協同組合や相互扶助の価値が消費者にもたらす独特の利点やメリットを知ってもらうためにオンラインマーケティング戦略を開発し ようとするとき、どのような点に留意するべきかが浮き彫りになった。このような留意点をチェックリストとして示した。